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ハワイ島の気候(2)
 雨の多い東側とは対照的に、島の西側は乾燥しています。今回はそんな西側の気候について。

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2.西側の乾燥地とコーヒーベルト

 貿易風によって北東から運ばれて来た湿った空気は、山の東側で水分をすっかり落して、西側へと吹き込みます。このため、西側ではあまり雨が降りません。島の北部にあるコハラ山の南西(サウスコハラ)は島内で最も降水量が少なく、海岸沿いにはホテルや海水浴場等のリゾート施設が集中しています(リンク先の地図、2、3のあたり)。

 東に比べると乾燥した西側でも、山の中腹では、午後を中心に雨が降ります。これは、午前中に日光で暖められた地表が上昇気流を生んで、そこに吹き込む湿った空気が雲を作るためです(下の図)。この地域は、気候がコーヒーの栽培に最適なことから、"コーヒーベルト"と呼ばれています。ここで栽培されているのが有名な「コナコーヒー」ですね。日本の会社も、UCCとドトールの2社がここに農園を持っています。



 コーヒーベルトにおける雲形成のメカニズム

 上の図のように、地表付近で風は「温度の低い所→高い所」というように吹きます。地面は海面に比べて温度変化が激しいので、日中は急激に暖められて海からの風が吹きます(オンショア)。逆に夜間はどんどん冷えて、海面の方が暖かくなるので、風は陸から海へ向かって吹きます(オフショア=サーフィンに最適な風)。朝方は最も地表が冷えている時間帯で、オフショアの風が強くなります。だからサーファーは早起きなんですね。

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  次回は、ハワイなのに雪が降る、山の上の気候についてお話します。

(11/21/04)
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